クリスマスの夜に叫ぶ「ニンニク!」
今日はクリスマス・イブ。
毎年この時期になるとクリスマスそのもののイベント性よりも「やった!あともう少しで仕事納めだ」という悦びの方が大きい。
世知辛くケチくさい世間様に向けて大義名分で堕落できる大型連休。
私はできれば仕事をしないで暮らしたいのです。
サンタさんはずっといなくて、父と母が夜中に私の枕元にプレゼントを置いてくれた。私はそれをそっと薄目で確認してから翌朝の父母に向けた「嬉しい振り」をイメージトレーニングしながら眠りに就く。
朝、いつも欲しい物はそこになくて、スーパーで買ったクリスマスギフトみたいな形だけの贈り物だった。プレゼントという名の親が自尊心を満たすためだけのゴミだった。
小学生の私は(ハンカチなんかいらない!)って心で舌打ちするくらい歪んでいた。
自分も結婚して子供を授かったら同じことをするだろうか。
きっと「サンタはもうしんだ」などと突き放しはしないだろう。だから子供がサンタの存在を疑い始めた頃にこう告げる。
"サンタさんはね、小さい子の家から順番にプレゼントを配るんだよ。幼稚園生に配ったら今度は小学一年生で次に二年生って。キミはもう四年生だから去年までのようにサンタさんが夜に間に合わないかもしれない。彼は日が昇るまでにはトナカイとお家に帰らなくちゃならないからね。だから明日はお母さんがキミのサンタになるわ"
この後に"プレゼントを楽しみにしててね"まで言ってしまうのは野暮なことなのかどうか結論が出ていない。
少なくとも我が子が本当に欲しい物をプレゼントするのが贈る側の義務だと思う。
そして自分のことを考える。
私には去年も今年もプレゼントをくれるような人はなく。
もし恋人がいたら何を欲しいと言おうかな。
たぶん、「ラーメン二郎に連れてって」と頼むかもしれない。
二郎はテイクアウト品を家で食べた事があるけど、一度カウンターで「ヤサイ!ニンニク!」ってコールしてみたいのだ。
でも一人じゃ無理なのだ。