ビビり裁判所書記官Mizuhoのレビュー日記

関東の裁判所に勤める書記官の日常を呟いてます。仕事はまじめにしてます。たぶん。

おつかれ金曜日、仕事のない朝はもうすぐだ

自慢にもなりませんが私は社会人になってからただの一度も「仕事に行きたい」と思った朝はございません。

 

出勤前の朝は決まって憂鬱です。

職場に行けば人間関係の網に無理矢理囚われるし夕方まで建物の中に拘束される。

 

これが一週間の中に5日もある生活って異常じゃないですか?

 

いったん仕事が始まってしまえば朝の憂鬱は解消されて仲の良い同僚とお喋りしたりパソコンでAmazonの中を彷徨ったりして退社の時間まで過ごせるのですが、自宅の薄暗い部屋で目覚ましが鳴る前にパッと目を開けた瞬間から始まる「とても仕事に行きたくない気分」は毎日心底滅入ります。

 

独身の今、いつか専業主婦になりたい願望はありますが、もし結婚できなかったら…もし共働きを強いられたら…と思うと未来にぞっとしてしまうのです。

 

「生活のために時間の切り売りをしてお金を得る」

 

これをあと何十年もやり続ける自信がないです。

 

バックを持って部屋のドアを閉めた瞬間から私は自分の意識を心の奥の無機質で頑丈な部屋に避難させます。

 

職場で仕事を行っている私は心をなくしたアンドロイドのつもりなのです。

 

上司に何を言われても傷つかないし、失敗を恐れない。同僚に意地悪をされても心は震えないし決して感情的にならない。

 

私は自ら人間関係を構築するのが苦手なので、いつも集団の中に放り込まれると受動的な態度を取ってしまいます。

軋轢を起こさぬよういつだって偽って笑ってみせる。

 

そして一人になれるトイレに座って疲労度を推し量る。

(拘束はあと5時間も続く…)

 

だからそれが解放される夜がたまらなく、たまらなく待ち遠しいのです。

まさに金曜日の夜こそ希望であり心の支えでございます。

 

華金の今日、私は夜にぷるんとした半熟卵を乗せたシーザーサラダを食べながらブランデーを嗜むつもりです。

レミーマルタン XO の至高の香りと高貴な味わい、今宵御一緒にいかがですか?